「筋トレのパフォーマンスをサポートしたい」「より効率的に体づくりを進めたい」と考えたとき、多くの方がたどり着くサプリメントがクレアチンです。
しかし、いざ飲み始めようとすると「どんな食品に含まれているのか」「プロテインと混ぜてもいいのか」「食べ物から摂るのと何が違うのか」などの疑問が湧いてくるものです。
実は、クレアチンの摂取効率は「何と一緒に、どのタイミングで飲むか」によって大きく変わるという研究が示されています。
本記事では、管理栄養士の視点から、クレアチンを多く含む食品や、プロテイン・炭水化物との理想的な組み合わせ、意外と知らない避けた方がよい飲み合わせについて詳しく解説します。
記事の後半では、手軽で効率的な補給におすすめのサプリメントも紹介しますので、ぜひ日々のルーティンに役立ててください。
クレアチンを含む食べ物・食品一覧
クレアチンは、私たちの体内で骨格筋に貯蔵されているアミノ酸の一種です。(1)
瞬発的なパワーを必要とする運動において、エネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)の再合成をサポートする重要な役割を担っています。(7)
このクレアチンは体内で合成されるだけでなく、日々の食事からも摂取することが可能です。
クレアチンは、主に動物性タンパク質である肉や魚に多く含まれています。筋細胞のエネルギー代謝をスムーズに行うためには、体内の合成量に加えて外部からの補給が重要になっています。(1)
肉・魚のクレアチン含有量
一般的な食品1kg当たりに含まれるクレアチンの推定含有量を、以下の表にまとめました。(6)
| 食品名 | 推定含有量(1kg当たり) | 特徴・補足 |
|---|---|---|
| ニシン | 6.5 〜 10.0g | 魚介類の中でもトップクラスの含有量 |
| 豚肉 | 5.0g | ビタミンB1も豊富で疲労対策に相性が良い(2) |
| 牛肉 | 4.5g | 昔から愛される優秀なクレアチン供給源の一つ |
| サケ(鮭) | 4.5g | アスタキサンチンなど抗酸化成分も摂取可能(3) |
| マグロ | 4.0g | 赤身は脂身に比べてタンパク質が多く、低脂質(4) |
| タラ | 3.0g | 高タンパクかつ低脂質な白身魚(5) |
| カレイ | 2.0g | 煮付けや刺身でおいしく食べられる。 |
参考:Nutritional Supplements for Endurance Athletes
表からわかるように、ニシンや豚肉・牛肉は、自然界におけるクレアチン供給源として優秀な食材です。(6)
赤身の肉や青魚を積極的にメニューに取り入れることは、クレアチンを摂取する上で有効な手段となるでしょう。
食事だけでは足りない理由
「これだけ多くの食材にクレアチンが含まれているのなら、食事を工夫すれば十分ではないか?」と考える方もいるでしょう。
しかし、筋肉内のクレアチンの貯蔵量を最大化し、パフォーマンスを維持していくためには、以下の3つの壁があります。
食事のみでクレアチン摂取が足りない理由
- 調理によるクレアチンの損失がある
- 現実的な摂取量に限界がある
- 脂質やカロリーの過剰摂取につながりやすい
クレアチンは熱に弱く、焼く・煮るといった加熱調理によって失われることが報告されています。(7)
次に、国際スポーツ栄養学会の見解によると、運動や筋トレのパフォーマンスのサポートのために推奨されるクレアチン摂取量は、1日当たり3g〜5g程度です。(1)
これを牛肉から摂取しようとすると、毎日約1kg以上のステーキを食べ続ける必要があります(6)
この量の肉や魚を毎日食べることは難しいですよね。しかも、肉や魚の大量摂取によって脂質や総摂取エネルギーが増えすぎてしまうという問題も発生します。(8)
つまり、脂質に偏った食事は、急激なエネルギー需要への対応やパフォーマンス・体づくりへの効率を考えたときに、現実的ではないと言えるでしょう。(9)

クレアチンは何と一緒に飲むと効果的?
クレアチンの可能性を最大限に引き出すヒントは「インスリン」というホルモンの働きにあります。
ここでは、クレアチンの摂取について、なぜ飲み合わせが重要なのかという点について解説します。
糖質と一緒に飲むとよい理由
クレアチンを筋肉の細胞内へ取り込む際には、インスリンの働きが重要であることが示されています。(10)
インスリンとは、炭水化物(糖質)を摂取して血糖値が上がった際に膵臓から分泌されるホルモンです。(11)
インスリンの分泌が高まると、筋肉へのクレアチンの吸収率が上がると考えられています。(19)
国際スポーツ栄養学会の見解でも、クレアチンを単体で摂るより、糖質と一緒に摂ったほうが、筋肉内へのクレアチン貯蔵効率が高まる可能性が示されています。(1)(10)
クレアチン摂取とおすすめの組み合わせ例
| クレアチン摂取とおすすめの組み合わせ例 | |
|---|---|
| ブドウ糖(デキストリン)を含むスポーツドリンク | 吸収の早いブドウ糖を含むスポーツドリンクは、インスリンを素早く分泌させ、トレーニング中の水分補給に向いています。 |
| 果汁100%のフルーツジュース | リンゴやオレンジジュースに含まれる果糖やブドウ糖は、クレアチンの運び役として働きをサポートしてくれます。 |
| 食後のデザートや白米と一緒に | サプリメントを単体で飲むのが苦手な方は、食後に摂取するのが最も手軽です。 白米などの炭水化物の摂取によってインスリンが分泌されており、吸収効率を手助けする働きが期待されます。 |
水だけでの摂取よりも、トレーニング中や食事と一緒にお好きな飲み物に混ぜて摂取してみてください。
プロテインと混ぜてもいい?
結論から言うと、クレアチンとプロテインを混ぜて飲むことは栄養学的にも推奨されている組み合わせです。(13)
プロテインに含まれるタンパク質を摂取することで、インスリンの分泌が促されるためです。
プロテインに含まれるタンパク質は、筋肉を作るうえで欠かせない栄養素であり、クレアチンは筋肉を動かすためのエネルギー源として働きます。(13)
また、近年の研究では、少量の糖質にタンパク質を組み合わせることで、クレアチンの蓄積をサポートすることが示されています。(1)(14)
さらに、HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)という物質との併用もおすすめです。
HMBは必須アミノ酸のロイシンの代謝産物で、体内の筋肉合成サポートや分解を抑制する信号を発する働きがあります。(13)
このように、プロテインとクレアチンを混ぜて摂取することは、単に手間が省けるだけでなく、トレーニング後の栄養補給として理にかなった方法なのです。
食事のどのタイミングで飲むのがベスト?
クレアチンの摂取タイミングについては、トレーニング直後や食事の後が推奨されています(12)(15)。
トレーニング直後は使ったエネルギーを補給しようと筋肉の血流量が増え、栄養の取り込みが高まっています。
このタイミングで、糖質を含んだプロテインをクレアチンに混ぜて飲むのが効率的と言えるでしょう。
また、トレーニングを行わない日でも、筋肉内のクレアチン貯蔵量を維持するために毎日の摂取が重要です(1)。
1日のなかでは、インスリンが分泌される食後に飲むことをおすすめします。
クレアチンと一緒に飲んではいけないもの
吸収効率を高める、糖質やプロテインのような組み合わせがある一方で、摂取の際に注意が必要な組み合わせも存在します。
管理栄養士の視点から、避けるべきまたは注意すべき飲み合わせを解説します。
カフェインとの併用に注意
以前から議論されているのが、カフェインとクレアチンの拮抗作用についてです。短期間の併用であれば、パフォーマンスへの影響を及ぼさない可能性が高いと考えられています(10)。
しかし、長期的な摂取については注意が必要です。いくつかの研究では、クレアチンの摂取が習慣化している場合、パフォーマンス向上を打ち消してしまう可能性が指摘されています(10)。
メカニズムについてはまだ解明されていませんが、クレアチンとカフェインの組み合わせが消化器症状のリスクを増加させ、間接的にトレーニングの質を下げてしまう可能性が心配されています(10)。
予防策として、運動前のカフェイン摂取は避け、普段からコーヒーやお茶をよく飲む場合は、クレアチンの摂取から1〜2時間程度あけて飲むのが良いでしょう(12)。
アルコール・利尿作用があるものは避ける
クレアチンとアルコールの併用は、クレアチンのメリットを損なう可能性が高い組み合わせです。
その理由は大きく2点あります。
- 利尿作用による脱水のリスク
- 筋肉合成の阻害
クレアチンは筋肉内に水分を引き込むことでその機能を発揮しますが、アルコールには強い利尿作用があります(16)(17)。
アルコールによって体内の水分が排泄されると、筋肉の水分状態が悪くなり、クレアチン摂取のメリットを受けにくくなる恐れがあります(17)。
また、過度なアルコール摂取は筋肉量減少の可能性が知られており、トレーニング全体の効率を下げてしまうことにもなりかねません(17)。
同じく利尿作用のあるコーヒーの飲みすぎや、水分を必要とするクレアチンの摂取期においても注意が必要です(17)。
クレアチンは十分な水と一緒に飲むことを心がけてみてください(12)。

クレアルカリンの飲み方・組み合わせのコツ
従来のクレアチンには「水にゆっくりと溶ける」「胃腸に負担がかかる場合がある」といった課題がありました(12)(18)。
これらをクリアした次世代の選択肢として注目されているのが、LEVEL.FITの「クレアルカリンカプセル」です。
ここでは、管理栄養士の視点から、LEVEL.FITのクレアルカリンの特徴を3つ紹介します。
- 変質しにくい
- ローディング不要
- カプセルタイプで手軽
まず最大の特徴が「体内での安定性」です。クレアルカリンは、pH12のアルカリ性に調整されたクレアチンです。
通常のクレアチンは胃酸の影響(強酸性)で代謝産物である「クレアチニン」に変化しやすい性質がありますが、クレアルカリンは変質を抑えて、安定した状態で吸収をサポートする可能性が期待できます(18)。
次に「利便性の高さ」です。従来のパウダータイプで必要だった、最初の5〜7日間に大量摂取を行う「ローディング期間」は不要です。
また、カプセルタイプであるLEVEL.FITのクレアルカリンは、外出先や職場でも水さえあれば手軽に摂取できる利点があります。プロテインを混ぜる手間やシェイカーの洗浄にかかる時間も節約できるのが嬉しいポイント。
さらに、pHが安定しているクレアルカリンは、食事のメニューや飲み合わせに過度に頭を悩ませる必要がなく、お腹が敏感な方でも取り入れやすいのが特徴です。
スマートに効率よく補給を続けたい方は、ぜひ選択肢の一つに入れてみてください。

よくある質問(FAQ)
クレアチン摂取に関する、よくある質問に回答します。
クレアチンが不足するとどうなるのか?
クレアチンは体内でも合成されますが、激しい運動を行う場合、合成が追いつかずに不足してしまう可能性があります(7)。
不足すると、強度の高いトレーニングにおいては瞬発的なエネルギーであるATPの再合成が遅れ、スタミナ切れやパワー不足を感じやすくなることがあります(7)。
クレアチニンが高い人の食事は?
血中や尿中のクレアチニンが高くなる原因の一つは、クレアチンサプリメントやクレアチンを含む食品の大量摂取による可能性が考えられます(16)。
健康診断などで、クレアチニンの値が高めと言われた場合は、自己判断でのクレアチン摂取は控え、専門家に相談します(12)。
食事面では、塩分やタンパク質の過剰摂取を控えて、バランスの良い食事と適切な水分補給を心がけましょう。
クレアチンを多く含む魚は?
クレアチンは、ニシンやサケ、マグロ、カツオなどの赤身の魚、青魚に多く含まれています(7)。これらの魚は健康維持に役立つオメガ3系脂肪酸も豊富ですが、クレアチンの摂取を目的とする場合は、生のまま食べられる「刺身」が最もおすすめです。
女性が飲んでも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。女性であっても筋肉の維持や、代謝をサポートする上でクレアチンは重要です。女性は筋肉が少ない傾向があるため、筋肉中のクレアチン濃度が高くなりやすい可能性があります(16)。
そのため、1日3g程度の少量から取り入れるのがおすすめです(1)(16)。月経周期による体調の変化を見て、飲みやすいカプセルタイプなどを活用してみましょう。
毎日飲み続ける必要がありますか?
はい、基本的には毎日継続して摂取することを推奨します。
トレーニングをしている方は、筋肉内のクレアチン貯蔵量を常に飽和状態にしておくことが大切です。トレーニングを行わない日でも、1日3〜5gを目安に摂取することでパフォーマンスの維持が期待できます(1)。
クレアチンモノハイドレートとクレアルカリンの違いは何ですか?
両者の大きな違いは、体内での安定性(変質のしにくさ)と利便性です。
従来のクレアチンは胃酸のような酸性の環境下で、代謝産物である「クレアチニン」に変化しやすいという特徴がありました。
一方、LEVEL.FITなどが採用している「クレアルカリン」は、pHがアルカリ側に調整されているため、胃酸の影響を受けにくく、より効率的に筋肉まで届けられるよう設計されています(18)。
また、従来のパウダータイプで必要だったローディングは不要。カプセル一つで手軽にクレアチンを補給できる点も、継続しやすいメリットと言えます。
まとめ
クレアチンの可能性を引き出すためには、肉や魚といった食品からの摂取を基本にして、サプリメントを併用する方法が最も効率的です。
最後に、相性の良い飲み合わせについてポイントを3つ紹介します。
- 糖質やプロテインと一緒に摂る
- トレーニング直後や食後のタイミングで飲む
- アルコールや多量のカフェインとの組み合わせは避ける
日々のクレアチン摂取では「いつも飲み合わせを考えるのが億劫」「手軽に安定したパフォーマンスを維持したい」という場合もあるでしょう。
LEVEL.FITのクレアルカリンは、ローディングや混ぜる手間が不要で、忙しい毎日の中でも継続しやすい点が魅力です。
また、効率よくクレアチンを補給したい方は、今回紹介した食品や飲み合わせの知識を活かして、日々のルーティンに取り入れてみてください。
1)International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine
2)独立行政法人農畜産業振興機構 豆知識<畜産のいろいろ>
3)国立大学法人富山大学総務部・広報課「アスタキサンチンが骨格筋の質を向上し糖尿病を改善するメカニズムを解明」
4)日本スポーツ振興センター「まぐろ漬け丼」
5)日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 たら類/まだら/生
6)Nutritional Supplements for Endurance Athletes
7)Balsom PD, Söderlund K, Ekblom B: Creatine in humans with special reference to creatine supplementation. Sports Med. 1994 18(4):268-280.
8)農林水産省 「牛肉と豚肉の栄養成分の違いを教えてください。」
9)独立行政法人農畜産業振興機構 運動時のエネルギー代謝と糖質制限食
10)Common questions and misconceptions about creatine supplementation: what does the scientific evidence really show?
11)健康日本21アクション支援システム「インスリン」
12)クレアピュア®|クレアチンに関する知識
13)Burke DG, Chilibeck PD, Davidson KS, et al:The effect of whey protein supplementation with and without creatine monohydrate combined with resistance training on lean tissue mass and muscle strength. Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2001; 11(3): 349-364.
14)直接的にパフォーマンスを向上させるサプリメントの科学的根拠
15)The effects of pre versus post workout supplementation of creatine monohydrate on body composition and strength
16)Common questions and misconceptions about creatine supplementation: what does the scientific evidence really show?
17)厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて」
18)クレアルカリン®
19)Hultman E, Söderlund K, Timmons JA, et al: Muscle creatine loading in men. J Appl Physiol (1985). 1996 81(1):232-237.



